これまでの取り組み

第11回全国まち美化シンポジウム開催概要

市民、事業者、行政の連携・協働による まち美化の推進に向けて新たなスタート

全国まち美化連絡会議では、環境省、日本環境協会のご後援、社団法人食品容器環境美化協会、スチール缶リサイクル協会、ガラスびんリサイクル促進協議会、アルミ缶リサイクル協会のご協賛を得て、平成19年2月14日(水)東京都千代田区の損保会館大会議室におきまして、「第11回全国まち美化シンポジウム」を開催いたしました。 基調講演、各報告、パネルディスカッションが行われ、延べ100名の方にまち美化の推進のための先進的な取り組みや経験、市民、事業者、行政の連携強化の方策について共有していただき、またそのための意見交換を行っていただくことができました。つきましては、下記のとおり概要をまとめましたので、ご覧ください。

基調講演 

始めに、「まち美化推進のための市民・事業者・行政の連携」について、江戸川大学社会学部環境デザイン学科の惠小百合教授より基調講演をいただきました。大都市の人が「エコノミカル」で「エコロジカル」に地域を支える意味での「エコプライド」という考え方をご紹介いただき、特に流域における地域の住民と事業者、行政との連携協働による環境保全などの取組についてお話いただきました。

惠小百合教授による基調講演

特別研究報告「まち美化・散乱ごみ指標に関する最近の動向」

散乱ごみ対策のために、その客観的な指標の開発に関する調査研究活動について、3名からご報告がありました。 最初に鎌倉を美しくする会代表の高田晶子さんより、鎌倉市で最近増えている駐車場での環境美化評価に関するご報告がありました。市内の78箇所の駐車場の美化の現状を散乱ごみ、雑草、落書き、違反広告物などから100点満点で客観的に評価をしたこと、その結果は市の担当課に報告したことなどの発表があり、また今後の具体的な施策に向けた関係者間の連携など、具体的な問題提起もされました。 次にNPO法人パートナーシップオフィス理事の金子博氏から、全国の海岸の漂着ごみの指標・評価についてご報告がありました。海岸漂着ごみ問題のこれまでの流れや、指標評価手法開発の経緯などについて説明がありました。国際協力の広がりについて紹介があり、まちから海へのまち美化の輪を広げることが提言されました。 最後に全国まち美化連絡会議事務局の山野下仁文から散乱ごみ指標のマニュアル化への取り組みについての紹介がありました。

環境美化評価に関するご報告NPO法人パートナーシップオフィス理事の金子博氏

報告「まち美化の取組の先進事例」

地域のまち美化推進のための主体である行政、市民、そして新しい力となる学生から最近の先進的な取り組みについて3名からご報告がありました。 最初に、三浦市環境部環境総務課の立石克久氏より、三浦市の環境美化施策についてご報告がありました。三浦市では、平成18年度より「ネットワーク」「エンターテイメント」「協働」をキーワードしてクリーンアップ活動をすすめており、特に複数の学生サークルとの連携や企業の社会貢献活動とのタイアップを積極的に実施しており、18年度だけですでに16回もの海岸美化清掃を実施しているとのことでした。また、環境美化活動に環境学習も取り入れ、より楽しく継続できる活動を目指しているとのことでした。 次に第2回まちびかいぎ実行委員会の青木瑞穂氏、上野潤氏(以上京都市まちの美化「シティポリス」倶楽部)、小島盛利氏(渋谷flowerプロジェクト)から、全国のまち美化をがんばる若者団体が参加する「まちびかいぎ」についてご報告がありました。2005年10月に京都で、7つの若者団体が参加して、第1回まちびかいぎが開催され、各団体の課題や、若者・企業・行政の連携プロジェクトの実現についてディスカッションをしたとのことでした。その会議がきっかけで各地域で一斉に企業行政と連携してまち美化活動を行う「2006若者初まちびかABC」を2006年5〜6月に5都市で開催し、全国で美化の輪を広げたとのことです。2006年には第2回まちびかいぎも開催し、今後も実施していくとのことでした。 最後に野田北ふるさとネット事務局長の河合節二氏より、阪神・淡路大震災からの復興からはじまった地域コミュニティの連携とそれにともなうまち美化推進についてご報告がありました。野田北部地区は、震災の復興によるハード面のまちづくりが一段落して、ソフト面の「本当に住みよい美しいまちづくり」のためにワークショップをしたり、クリーンパトロールを開催しているとのことです。神戸市と連携していることもひとつの特徴で、平成16年6月には「野田北部地区美しいまち宣言」を出し、神戸市との間の「パートナーシップ協定」を締結し、今後更に活動を維持・発展させていくとの報告がありました。

立石克久氏河合節二氏第2回まちびかいぎ実行委員会

散乱防止に向けた企業等の活動報告

散乱防止、まち美化、3Rの推進に向けた企業の取り組みについて2名からご報告がありました。 はじめに、社団法人食品容器環境美化協会審議役の谷津直生氏から、食品容器環境美化協会及びスチール缶リサイクル協会の散乱防止、まち美化推進のこれまでの取り組みが報告され、特に日本のアダプト・プログラムの普及推進、散乱防止美化キャンペーンについて説明がありました。 3Rの推進に関しては社団法人全国清涼飲料工業会環境部長の公文正人氏から報告があり、容器・包装のリサイクルに関係する8団体で組織する、3R推進団体連絡会が策定した「容器包装の3R推進に価格自主行動計画」及びそれにともなう実施している3R及び散乱防止の取り組みについて説明がありました。

谷津直生氏公文正人氏

パネルディスカッション

最後に、午後にご報告いただいた7名にパネリストとして参加いただき、全国まち美化連絡会議世話人代表の山本耕平がコーディネーターでパネルディスカッションが行われました。市民・事業者・行政三者の連携を強めるにはどうしたらよいか、各パネリストからそれぞれのご経験に基づいて非常に参考になるご意見をいただき、また会場からも多くの質問が出されました。